加熱式タバコに新たな有害物質「ギ酸」が見つかる

1.タバコ製品との関連性

タバコ葉に含まれるギ酸は自然にあるもので、栽培中に農薬散布されることで含有量が増えることがあります。 また、紙巻きタバコや加熱式タバコで燃焼中もしくは加熱中に発生。加熱式タバコの使用時にも同様の健康リスクが懸念されます。

2.タバコ製品との関連性

タバコ葉に含まれるギ酸は自然にあるもので、栽培中に農薬散布されることで含有量が増えることがあります。 また、紙巻きタバコや加熱式タバコで燃焼中もしくは加熱中に発生。加熱式タバコの使用時にも同様の健康リスクが懸念されます。

3.研究結果と健康への影響

東海大学の研究チームは、4つの加熱式タバコのレギュラーとメンソールで検査をしたところを40°Cから350°Cの温度範囲で加熱し、 イオンクロマトグラフィーを用いてギ酸の放出量を分析しました。その結果、高温で加熱した場合にギ酸が増加し、 米国国立労働安全衛生研究所（NIOSH）が定める職場での曝露限度量（1リットルあたり0.009 mg）を超えることが確認されました。

4.リスク要因と市場への影響

加熱式タバコにはプロピレングリコールやグリセロールが多く含まれており、加熱時に分解してギ酸が生成される可能性があります。 さらに、一部の製品に含まれるメタノールは体内でギ酸に代謝されるため、健康リスクが一層高まります。 消費者の嗜好により、ニコチン摂取量が多い高温加熱タイプの製品が市場の主流になると予想されますが、これによりギ酸の放出量も増えるため、 喫煙者は注意を払う必要があります。

5.将来の対策と結論

の研究にはタバコ関連企業から資金提供があったため、中立性には留意する必要がありますが、加熱式タバコを吸った場合のギ酸の吸引し体に影響を与えるリスクは避けて通れません。 ギ酸の蒸気を吸入すると、鼻や口の粘膜に刺激を与え、呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。 加熱温度の高低に関わらず、タバコの使用を控える、もしくは完全にやめることが最善の対策です。

6.VAPEとギ酸の関係性

以前にもお話ししましたが、タバコ葉の栽培中に農薬散布されることで含有量が増えること。 タバコの葉は食品のカテゴリではないため、農薬の規制がなく、大量の農薬が使われています。 一方、VAPEはタバコの葉を使用しないので、ギ酸を含め農薬に関わる毒性の物質は発生しておりません。 リキッドは、食品に使われる成分で作られているため、毒性のある物質はほとんどありません。

ギ酸とは？
ギ酸（HCOOH）は水溶性のカルボン酸で、17世紀に赤アリ（Formica rufa）から名付けられました。無色で刺激臭のある液体で、 繊維、皮革、ゴム、化学、製薬など、さまざまな産業で広く使用されています。